【ソニー シネマラインカメラFX3  3月12日発売】予約販売スタートしました

シネマラインカメラFX3 が3月12日に登場します。

すでにソニーストアでは、予約販売がスタートしています。

 

 

\459,000(税別)

(ボディのみです、ご注意ください)

 

 

このFX3は、ソニーの商品カテゴリーとしては、「プロフェッショナルカムコーダー」と位置付けられています。カムコーダーですから、これはビデオカメラというわけです。しかし、ビデオカメラとなると、すでに「ハンディカム」が存在しています。ここで、FX3は、このハンディカムとは異なる要素が組み込まれていることになります。

「プロフェッショナルカムコーダー」

 

 

YouTubeなどの動画配信サービスがここ数年で一般化してまいりました。その一般化と同期する形で、すでに言葉としては存在していた「クリエーター」という名詞が、「映像」という言葉と連接され「映像クリエーター」という言葉として頻繁に登場するようになりました。このクリエーターたちの中には、映像に専門的なこだわりをもって創作される方たちがおり、こうした方たちに向けて、「シネマラインシリーズ」をソニーは登場させたのです。

 

すでに、このシリーズでは下記のような商品が、受注生産品も含めて存在しております。

 

このFX3は、そうした専門映像クリエーター向けの商品であること、そうした商品ラインの中でも、クリエーターたちが比較的入手しやすいものであること、しかしだからと言って映像創作レベルを落としてしまうものでもないこと、これらのことを踏み込んで言い換えるなら、動画創作に関わっているあらゆるクリエーターたちに、この機種で作品の差別化を図ってみませんか、という商品提案になっているということです。

 

 

さて、今一つ、今度は商品の形状から、一歩突っ込んだ問題意識を展開しておく必要があります。シネマラインシリーズとしてこの形状はまだ一機種、さらに視野を広げるなら、カムコーダーという形状からは懸け離れた、一眼カメラ「αシリーズ」の形状に寄せてきている点が特徴です。

 

ソニーとしては、この点に重要な意味を付加しています。

 

そもそも、シネマラインシリーズの技術的特徴は、カムコーダーとの一番大きな違いとして、センサーの面積を大型にしている点なのです。これは、すでに一眼カメラ「αシリーズ」に搭載されております「裏面照射型フルサイズCMOSセンサー」とそこでつくられる映像を最適に処理できる画像処理エンジン「BIONZ XR」、これらが搭載されています。

 

 

つまり、このシネマラインシリーズは、一眼カメラ「αシリーズ」で培われてきた主要な技術をフル活用している、ということになります。

 

このシネマラインシリーズのその技術的優位性は、こうして言葉では説明できるものの、その形状がカムコーダーという体型認識からゆがめられ、つまりその技術差別性がユーザーにこれまでのカムコーダーの延長としてしか伝わらず、ソニーの意図する訴求がなかなか困難でありました。そこでソニーは、これまでのカムコーダーの伝統、その形状を、カムコーダーであるにもかかわらず、現在技術力のもっともある「一眼カメラ」形状に寄せることで、カムコーダーとしては技術差別性の極めて高い点を、これまでの伝統を壊してまでも、言い換えれば覚悟をもって、提案してきている、これらの意味が付与されている、というわけです。

 

 

さらにここには、ソニー内部で生じていた、映像創作という意味では分断され続けた、「カムコーダー」と「一眼カメラ」というカテゴリーの、言い換えれば、動画創作と静止画というカテゴリーの、「αブランド」を媒介とした意図的融合と統合が見てとれます。これが成功するか失敗するかはまだわかりませんし、問題でもありません。ここにはソニーの積極的な市場創造の、潜在的にも顕在的にも行われているアクションが垣間見れるといって間違いないでしょう。

 

映像関連商品の歴史がかわるかもしれない、この提案に少しでも関心をもっていただけたら幸いです。

 

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