家庭の省エネを考えるばあい、次の3つの視点があると言われています。

ひとつめは、「電気製品の使い方」という視点です。

これは、お手元にある身近な電気製品を使用するにあたって、「○○な使い方をすれば、実は電気代が安くなる」「○○な状態で使用すると、実は電気使用量が思った以上に多い」など、日ごろ使用している電気製品の習慣的な使い方についてすこし意識するだけで実は「省エネ」を実践することができる、というものです。

 

 

二つめに、電気製品を購入する際にそもそも「省エネ性能の高い機器」を選ぶ、という視点です。

現在、電気製品は、およそ30機種の商品群で省エネについて「トップランナー制度」という制度が施行されており、およそ10年前の商品と比較すると、大幅な省エネ性能が実現できるようになっています。つまりこの二つめの視点は、こうした制度によって大幅改善された電気製品を新規導入することで、そもそものエネルギー消費量を少なくしていこうとするものです。

 

 

三つめに、「住宅自体の省エネ性能を上げる」という視点です。

「住宅自体の省エネ」という場合、主として冷房や暖房にかかわるエネルギー効率と関係してきます。あらゆるモノには、放射熱とよばれる、モノ自体が発する温度というものがあります。例えば、床とたたみでは、たたみの方が放射熱は高く、温かみが出てきます。また、「窓」は、季節によって放射熱が異なります。夏は暑く、冬は寒い。「暑さ・寒さ」は、主として窓からやってきます。夏に冷房をしているときに室内に熱が入ってくるのも、冬に暖房の熱が逃げていくのも、その大半は「窓」からです。つまり、「住宅自体の省エネ性能を上げる」とは、こうした放射熱を住宅設備としていかに抑えるか、ということを考える視点です。

 

 

こうした3つの視点で、省エネを実践していくことが可能です。

それでは、それぞれの視点で省エネを実践していくという場合、どのように行えばよいのでしょうか。

この点を、以降、数回にわたってレポートしていきたいと思います。