2023夏ソニー総合提案会レポート1

ソニー総合提案会とは、販売店に向けた商品の発表会といえます。

年に2回開催される提案会ですが、今回のポイントは次の4点に凝縮されます。

 

1.テレビの新商品について

2.ブルーレイレコーダーの新商品について

3.VlogCamについて

4.ヘッドホンの新商品について

 

1~3については、すでにプレス発表されており、その情報と重ね合わせながら、新商品を実際に体験いたしました。4については、詳細は触れることはできませんが、新機種の導入が検討されている模様です。

 

それぞれ、提案会で得られた情報を正確にとらえ、そこから、それぞれの分野における今後の方向性を、メーカーとはすこし異なる点から、導いておこうとおもいます。

 

今回は、1についてレポートいたします。2以降は次回にいたします。

1.テレビについて

 

 

今年の特徴のひとつは、8Kモデルと4K有機ELモデルの最上位機種では、新商品の更新が行われなかった点です。8KモデルであるZ9H、4K有機ELモデルであるA95Kが、そのまま継続商品となりました。とくに、3原色(RGB)のみを使用して色づくりするQD-OLED技術は、白色の光源をどうしても必要としてしまう他機種とは異なる「色再現」を実現しており、この技術を継続展開しない手はない、ということなのだとおもいます。

 

 

次に特徴的なのは、液晶テレビの領域において導入された商品のほとんどが、55インチ以上である点です。昨今注目されるMini-LED技術を搭載したX95L、直下型LED部分駆動をコントロールする画像処理技術「XR」を搭載するX90Lをはじめ、その下位モデルとなるX85Lにおいても、55インチ以上のサイズしか導入されませんでした。

 

そして、標準ラインとなるX80Lにおいて、サイズのフルライン化が行われた点がさらなるポイントとなっています。43インチからはじまり、50、55、65、75、85インチで展開されることになりました。標準クラスにおけるサイズのフルライン化の意味は、「大型テレビを当たり前にしていこう」とする普及過程への狼煙であり、空間が欧米とは異なる作りとなる、日本における住宅事情では困難な現実、日本固有の文化への挑戦とみることができます。

 

こうした「大型化」を導入していくひとつの切り口として、今年は「THE グランドシアター」というキーワードを据え置きました。言い換えれば、「大画面×エンタメ」を軸に、テレビを変えることによって生活のアップグレードを実現する、ということを考えております。つまり、リビングの中心である「テレビ」を、スペースを作って大型化することで、テレビによるリビングのエンタメ空間を構築していくことを構想している、ということです。

 

 

 

このエンタメ空間の構築のよすがとして、大きく2つ、技術的な側面とソフト的な側面、それぞれ2つずつ、計4つの点が提案されました。

 

高画像処理技術である認知特性プロセッサー「XR」に付加する形で、「XR Clear Image」が開発されました。これは、地上デジタルや古い映画など画質面にやや不満の残るコンテンツを、ノイズ除去、超解像処理を行うことで、クリアで精査間のある高品位コンテンツにアップコンバートする役割を持ちます。(A80L、X95L、X90L、)

 

また、画音一体を追求するソニーならではの、「アコースティックサーフィスオーディオ」「アコースティックマルチオーディオ」も引き続き搭載されます。これによって、映画館のような迫力ある音質を実現いたします。(A95K、A80L、A90K、X95L、X90L、X90K)

 

 

以上は、エンタメ空間構築に向けた技術的側面でした。

 

次に、いわばソフト的側面です。

 

ひとつに、「BRAVIA CORE」の充実があります。

BRAVIA COREとは、ソニーピクチャーズと連携して生まれたソニー独自のコンテンツサービスです。

このサービスを受けられるのは、認知特性プロセッサーXR搭載モデルだけでしたが、それが拡充されました(X85L、X80Lの下位モデルまで拡充)。さらに、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応し、リビングにいながら没入感ある体感を楽しむことができます。

 

 

今一つは、ゲームメニューの充実です。

ブラビアで手軽に没入感あふれるゲームを楽しめるよう、ゲームのステータスや設定などのアシスト機能を一か所に集約しております。画面を好きなサイズに変更できたり、シューティングゲームにおける銃の照準や、暗い場所を明るくし敵を見つけやすくする機能などが搭載されました。

 

 

以上、「テレビによるエンタメ空間の構築」に向けた、ソニーの技術とソフトの側面からのアプローチになります。日本固有の住宅事情に対して、このような技術とソフトを用いてユーザーの欲求を換気し、需要を切り開いていくことになります。

 

そのほかに、BRAVIAを用いた便利な機能として、以下の点が紹介されました。

 

ブラビアみまもり

 

LINEを使って、お子様がテレビを見過ぎないようにサポートする機能です。留守中のお子様のテレビの使用状況をLINEで確認したり、メッセージを送ったりすることが可能となります。こうした用途のほかにも、そもそもお子様が帰宅されたかどうかを確認するために用いたり、あるいは離れて暮らす両親の様子をテレビの使用状況から確認したり、といったことがわかります。

 

 

ブラビアカム

 

専用のカメラをテレビに装着することで、BRAVIAが視聴者の位置や距離を認識し、画音質を最適化、画面の明るさや音場なども調整し、常に最適な視聴環境を実現します。また、テレビに向かってジェスチャーするだけで、リモコンいらずの操作が可能となります。たとえば、電源オフや放送切替、チャンネル切替などができます。

 

 

2023年のBRAVIA、順次発売してまいります。

その際は、またご報告いたします。

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