【連載:省エネ③-2】機器の使い方から省エネを考える

引き続き、電気製品の省エネな使い方をお伝えします。
今回ご紹介する商品は、「冷蔵庫、温水洗浄便座、照明」です。

●冷蔵庫

「冷蔵庫の使い方で省エネ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
次のことを意識すると、省エネを実現することができます。

・季節に合わせた温度設定

気温の高い真夏などは設定温度を「低」に、低い真冬のときはそれを「高」にすると、省エネを図れます。つまり、冬においては、そもそも温度が低いので、夏と同じように機械をフル回転させておく必要はない、ということです。

「温度設定を「高」にすると食材が傷みそう」という話を聞いたり、また行政が行う省エネ調査においても、そうした認識をされている方々がいらっしゃる、という報告がなされています。ですが、実はこれは間違いです。温度設定は「低」でも、食材が傷まない設計をしておりますので、省エネをお考えの方はぜひ実施してみてください。

・扉の開閉を短時間に行う

また、これは当たり前だとお叱りを受けるかもしれませんが、やはり大事なことのひとつとして、扉の開閉時間を少なくする、という方法です。
開閉時間が長ければ、それだけ庫内の冷たい空気が外に逃げ、扉を閉じたあと再び冷却しなければならなくなります。開閉時間は、省エネを考えるにあたって、改めて注目すべきポイントのひとつです。

・冷蔵庫の隙間をあける

皆さまのご自宅の冷蔵庫は、壁との隙間が空いていますか?

冷蔵庫は、熱エネルギーの循環を利用して庫内を冷やす能力を発揮します。「庫内を冷やす、その際に奪った熱エネルギーを外に放出する」。この放出は、実は冷蔵庫の側面部から行われるのです。この側面部と壁との間に隙間がないと、効率的な熱交換を行えず、庫内を冷やすのに非効率となります。

ご自宅のスペースの関係で、この点をクリアすることが難しいお客様がいらっしゃることも事実ですが、もしスペースがある場合は、この点を考慮しますと省エネを図ることができます。

・冷蔵庫にモノを詰めすぎない

冷蔵庫にモノをつめすぎるとなぜ省エネを実現しにくいのか。一番の要因は、冷気の吹き出し口を塞いでしまう点です。これでは、庫内に冷気を届けることができなくなってしまいます。今一つの原因は、詰めすぎてしまうことで、「すみずみまで冷気を届ける際に、時間がかかってしまう」ということが挙げられます。冷気の吹き出し口から一番遠い食材まで、食材自体が障害物となってしまう、非効率的な冷やし方になってしまう、ということです。

「食材を詰め込みすぎてしまう」ことの原因のひとつに、「まとめ買い」が挙げられます。お忙しい方からすれば、こうした購入の仕方は避けることができない、という方もいらっしゃるかもしれません。そのような方は、ぜひ、吹き出し口だけでも考慮した、庫内における配置を考えてみてください。また、購入された食材をよく考慮し、冷蔵が必要ないものに関しては、冷蔵庫に入れることをなるべく避ける、という方法も有効となります。

 

●温水洗浄便座

・便座や温水の温度を下げる

温かい便座や温水の方がよい、という方も当然いらっしゃることと思います。

この点を少し抑えることで、省エネを実現することが可能です。

少し前の温水洗浄便座であれば、便座は常に温かい状態にしておくタイプ、温水については常に温かい水をためておく貯湯式タイプが一般的でした。これらの機種をお使いのユーザー様においては、温度設定を少し下げるだけでも、省エネ効果が大きくなります。なぜなら、24時間フル活動しているものですから。

 

●照明

・白熱電球、蛍光灯の使用時間を減らす

使用時間を1日1時間減らすだけでも、省エネ効果が出てきます。

・照明のこまめなオンオフは効果あるの?

照明は、スイッチを入れた瞬間に多くの電流が流れますが、その時間はごくわずかで、電気代に影響するほどではありません。ですので、短い時間でも消灯した方が省エネとなります。(ただし、蛍光灯は、短時間の点滅を繰り返すと、そのたびに寿命が短くなります)

 

本日は、ここまでとさせていただきます。

次回は、食器洗い乾燥機、バスルームなどにおける省エネの仕方を考えます。

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